◆『自治研ぎふ』に見る長良川河口堰問題◆

 長良川河口堰問題は自治研活動の原点であった.1978年の岐阜県の同意をめぐる対立を第1号,第2号と続けて大きく特集で採り上げている.その後,水需要の低迷の中で本体着工が見合わせられた中で,運動も沈滞し,市民の会が発行していた『川吠え』が廃刊された(33号,1987年).

 その直後,不況対策の公共事業を今度は掲げて本体着工の動きが生まれた.新しい反対運動は地元以外からも自然保護派によって起され(44〜48号),無駄な公共事業の見直しをめぐる全国的な焦点となり,そして河川政策の転換点ともなったのである(66/67号の北川元環境庁長官).自治研としては,1978年の独自の住民アンケート調査に続いて,1990年と91年に2回のアンケートを実施して結果を公表した(42/43,45号).そして,当事者の岐阜県を巻き込んだシンポジウムの結果を「改めて問う長良川河口堰―記録と質問回答」として増刊3号を発刊している.

分類 記事 著者 号数 ページ 年月
特集 長良川河口堰計画の問題点   1 2 1978.06
特集 (1)治水と利水 水崎節文 1 3-8 1978.06
特集 (2)長良川河口堰と塩害 山田 桂 1 9-10 1978.06
特集 (3)長良川河口堰と伊勢湾問題 田中豊穂 1 11-14 1978.06
特集 (4)自然環境を破壊する長良川河口堰 松尾孝和 1 15-17 1978.06
特集 「三次総」と三大プロジェクト(2)知事,機動隊導入して着工の同意(長良川河口堰) 津田正夫 2 10-11 1978.10
特集 参考資料:長良川河口堰アンケート調査   2 12-13 1978.10
特集 河口ゼキ その新しい疑問 小出良煕 8 10-15 1980.04
道標 郷土誌「川吠え」の廃刊に思う 八竹昭夫 33 1 1987.11
特集 長良川河口堰の原点を問い返す 水崎節文 37 16-21 1989.01
シンポジウム 改めて問う長良川河口堰―記録と質問回答 増刊3号 1-49 1991.01
特集 長良川河口ぜき住民アンケートから 富樫幸一 42/43 2-15 1991.02
特集 ダム公害と河川環境の保全 渡辺 正 42/43 16-23 1991.02
特集 河口堰とユスリカ喘息は,風吹きゃ桶屋か? 粕谷志郎 44 8-12 1991.10
特集 91長良川河口堰についての住民アンケート 富樫幸一 45 11-16 1992.01
住民の動き 長良川河口ぜき・・直接請求の次は? 足立 孝 45 25-26 1992.01
特集 「長良川河口堰に関する追加調査報告書」を呼んで 田中豊穂 47 11-19 1992.09
特集 官製の世論づくり 長良川河口堰促進請願の裏側 山田 桂 48 11-14 1992.12
特集 十三の白い墓標「10.4すくえ長良川!!世界行動DAY」参加記 三浦陽一 48 15-19 1992.12
特集 足元の環境問題「国際河川環境会議」と「世界行動デー」に参加して 寺島隆吉 48 20-27 1992.12
15周年記念事業(2) 第3分科会 長良川流域を考える   52 1-27 1994.06
特別寄稿 長良川河口堰問題から見た政治のあり方の疑問と課題 北川石松 65/66 44-51 1999.11