岐⾩県地⽅⾃治研究センター
2025年5月20日活動報告

現地視察「郡上市のまちづくりを学ぶ」を実施しました(2025年5月14日)

 自治研センターでは、5月14日に地域づくりの先進事例に学ぶことを目的に、現地視察研修を実施しました。今回は「郡上市のまちづくりについて学ぶ」をテーマに、会員23名が参加し、大和町と八幡町を訪問しました。

大和町での取り組み〜「地域をつくるということ」

講師に郡上大和総合開発株式会社社長であり、内閣府地域活性化伝道師・総務省地域力創造アドバイザーでもある水野正文さんから「地域をつくるということ〜古今伝授の里づくりの歩み〜」と題した講話をいただきました。

大和町全体を一つのミュージアムと見立て、文化財を融合させた「古今伝授の里」。まちおこしブームの頃に、村の文化財をまちづくりの資源とする発想からスタートし、水野さんは町職員時代からこの取り組みに携わってきました。35年にわたる活動の中で、文化と経済、そしてコミュニティを繋げてきた軌跡を振り返りながら、これからの展望についても語っていただきました。

その後、地域の魅力発信の拠点となっている「古今伝授の里フィールドミュージアム」や、東海エリアで「お客様の選ぶ訪ねてみたい道の駅」第1位に選ばれた「道の駅 古今伝授の里やまと」、さらに観光誘客と宿泊需要に応える「フェアフィールド・バイ・マリオット岐阜郡上」を見学し、地域資源を活かしたまちづくりの具体的な取り組みを学びました。

郡上八幡のまちづくり〜歴史と現代の融合

午後からは、郡上八幡に移動し、「郡上八幡のまちづくり〜変遷と現在〜」をテーマに、チームまちや代表であり、郡上八幡まちづくり会議事務局長を務める武藤隆晴さんより講話をいただきました。

武藤さんは旧八幡町の職員として、37年間にわたり建設・都市計画・まちづくりの分野に従事されてきました。その経験を活かし、現在は空き家の再生を通じて地域課題の解決に取り組むプロジェクト「チームまちや」で活動されています。その経験を活かし、現在は空き家の再生を通じて地域課題の解決に取り組むプロジェクト「チームまちや」で活動されています。

講演後には、城下町としての歴史と文化が色濃く残る町並みを実際に歩きながら、空き家の活用や景観保全、まちづくりの実践例を現地で体感しました。

今回の視察では、地域の特性を活かした持続可能なまちづくりのヒントを多く得ることができました。