増刊3号 【報告書】 改めて問う長良川河口堰 ―シンポジウム(1991年1月1日)
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開催日 1990年9月8日(土) 岐阜市文化ンター |
表紙の写真
長良川河口堰については、1959年に建設計画が発表されてから約30年にわたり、住民が起こした長良川河口堰建設差止訴訟などを通じ、建設の是否をめぐって激論が交わされ、流域住民はもとより多〈の県民が注目する中、1988年7月ついに着工されるに至りました。 当センターでも機関誌「自治研ぎふ」を通じ、たびたび河口堰の問題点を指摘してきま したが、着工を契機に自然保護団体や各種住民団体の反対運動が急速な盛り上がりをみせ、マスコミのキャンペーンや国会議貝団による現地調査が実施されるなど、今や長良川河口堰問題は全国から注目を集めるまでになっています。 こうした状況のもと、推進派、反対派は各地でそれぞれの立場で独自に集会を開き、広 く住民にその論拠をアピールする努力が続けられていますが、建設推進の集会であったり、反対集会であったため、それぞれの主張が噛み合っておらず、住民からは「賛成すべきか、反対すべきか判断しづらい」という声が聞かれていました。 そこで、当センター主催による推進・反対両者による初の公の場での意見交換の場として「シンポジウム・改めて問う長良川河口堰」を企画しましたところ、予想を大幅に上回 ) る700名の住民の参加を得ることができました。 本誌ではシンポジウムの記録とあわせ、会場から出された多くの質問にお答えし切れなかった項目について、推進・反対両者のご協力を得て誌面にその回答を掲載しており、河口堰問題の判断材料に供することができればと考えます。
