2025年11月27日活動報告
【2025岐阜大学協力講座⑥】 「地域通貨を通じた地域活性化」塚原慧さん(飛騨市役所)
【2025岐阜大学協力講座】
11月18日は飛騨市役所商工課の塚原慧さんから「地域通貨を通じた地域活性化」というテーマでお話を伺いました。
飛騨地域で使われている電子地域通貨「さるぼぼコイン」は、「市民への支援ではなく、小売店の売り上げに貢献すること」を目的に、飛騨信用金庫が2017年に始めたものです。スマートフォンのアプリで簡単に決済でき、ポイントもつく仕組みになっており、利用者が多くなるほど地域の中でお金が回っていくように考えられています。市税などの支払いにも使えるほか、クマの出没情報など生活に役立つ情報発信にも活用されています。
塚原さんは「さるぼぼコイン」の仕組みや、これまで地域にもたらした効果、続けていくための工夫、そして今後の課題について話してくださいました。その中には、成功や失敗の分析も含まれており、それらを踏まえたうえで「地域通貨はあくまでも地域経済を支える“手段”のひとつ。いくつもの取り組みを組み合わせながら、時代の変化に合わせて展開していくことが大切」と考えを述べました。
また「小さな自治体だからこそ、住民一人ひとりの顔が見える関係性があり、きめ細やかな施策ができることが自治体職員としてのやりがいでもある」と話しました。地域づくりにおいてアイデアやビジョンを持つことの必要性も学びました。
銀行勤務、「30か国以上の国を訪れた中で一番住んでみたかった」というヤンゴンでの海外駐在を経て、飛騨市の行政に携わろうと決めた理由も披露していただきました。
次の講義は12月2日。岐阜大学地域科学部名誉教授であり、自治研センターの富樫幸一理事長より「岐阜市川原町の住民による町並み保存」をテーマにした講義です。

