岐⾩県地⽅⾃治研究センター
2025年12月15日Report

【2025岐阜大学協力講座⑦】「観光都市高山の伝統的建造物群保存地区の維持と課題」牛丸岳彦さん(高山市教育委員会)

12月9日は高山市教育委員会の牛丸岳彦さんから「観光都市高山の伝統的建造物群保存地区(伝建地区)の維持と課題」をテーマにお話を伺いました。

町並保存の取り組みは昭和30年代から始まり、東京オリンピックや岐阜国体に向けた美化運動、そして訪れた人々からの高い評価がきっかけとなり、市民運動へと発展。雑誌『暮らしの手帳』で編集長の花森安治さんが高山の町並みが「おとぎばなしの国のようだ」と紹介されたこと、住民が自分の住む場所の魅力と価値に気付かされたことが機となったこと、その後、昭和41年に「上三之町町並保存会」が結成され、住民主導で進めてきた取り組み、行政の支援について説明を受けました。防災、子どもたちへの伝承についても紹介され、「まちづくりは上から言って動くものではありません。地域の力が行政や国を動かすのです」と牛丸さんは話しました。

しかし、時代の変化とともに町家に住む人が減り、特に夜間人口の激減が災害時などの対応が危惧されること、商売を支えていた旦那衆が減り、地域経済の仕組みが変化し「高山の人たちによる高山の文化への投資が減っている」と伝建地区ならではの課題を指摘。もともと、山の中でいくつもの道が交わる地であったことから、高山のひとたちはホスピタリティ持ちを備え、外国人を受け入れる素地を持つまちであるということも紹介されました。

高山の地理的特性や歴史的背景、町家の特徴についても詳しく教えていただき、まちの成り立ちを多角的に学ぶ機会となりました。

次回、12月16日は「NPOの視点からのまちづくりと関係人口」というテーマで講師に和良おこし協議会の加藤真司さんにお越しいただきます。

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