岐⾩県地⽅⾃治研究センター
2026年1月28日Report

【2025岐阜大学協力講座⑪】「自治に参画するNPOの意味」田原晃成さん(NPO団体・特定非営利活動法人せき・まちづくりNPOぶうめらん)/松田一浩さん(関市まちづくり協議会)

1月20日は「自治に参画するNPOの意味」を大きいテーマに掲げ、関市のまちづくりを進める田原晃成さん(NPO団体・特定非営利活動法人せき・まちづくりNPOぶうめらん)と松田一浩さん(関市まちづくり協議会)のお二人を講師に招きました。

 「ぶうめらん」は、若者と地域をつなぐ接点づくりや地域活動の支援、情報発信を軸に活動するNPO団体で、その事務局を担う田原さんは、大学を卒業後、生まれ育った関市に戻り、3年目。団体名は“ブーメラン”が由来で若者が再び戻り住み続けられるまちにしたいという思いを込めて2007年に設立されたこと、関市では人口減少や高校卒業後に約7割の若者が市外へと転出する状況が続き、その解決にむけてキャリア教育に取り組んでいると説明がありました。高校生が高校生の視点で地元の魅力を発信する冊子『高校生ぶうめらん』の作成、“まち全体を学びの場に”という発想から商店街を「キッザニア」のように体験できる「子どもミュージアム商店街」、さらに市内高校生が地元企業を訪問し課題研究に取り組む「関ジモト大学」といった事業の目的やその効果についても伺いました。「関ならではの魅力を関にいる人たちに、関を離れた人たちに再発見をしてもらいたい、戻ってきたいなという思いに繋がれば。制度を整えるだけでなく、人とのつながりが大切と」と田原さんは話しました。

 関市まちづくり協議会は、「市民の力でさらに住みよいまち」を目指し、1984年にJCを基盤として設立された市民主導の組織です。行政・経済・社会・文化など、地域の課題解決に向けた事業やネットワークづくりを進めています。松田さんは「関市には、エリア(商工会・自治連など)、年代(老人クラブ・PTAなど)、ジャンル(体協・文化協会・JA・刃物連合・女性会)といった手様な団体があり、それぞれが地域をよりよくするために活動している。これらの人がまちづくり協議会に集い、互いに連携しながら地域の力をつなぎ合わせるネットワークを築いていると話しました。住民一人ひとりが主体的に関市のことを考えてほしいという視点から、選挙時には候補者によるマニフェスト公開討論会の開催や自己評価アンケートの実施といった取り組みを進めていると紹介がありました。また、松田さんがまちづくりに取り組むモチベーションは「地域の環境はそこで育つ子どもたちにも関係する。関市がさまざまな面でより良くなってくれたらという思いがあります」と語りました。

(松田さんは自治研センターで取り組んだ関市との協働研究「関市の市民活動とまちづくりの現状と課題」のなかでも、この取り組みの報告を行っています。)

この日の授業では「市民目線」「選挙へ行く?」という2つのテーマについて自分の思いや考えと向き合う機会も設けられました。

次回1月27日は「自治体の実践する人材確保策-若い世代へのアプローチ」をテーマに関市市民協働課)の美濃羽 真衣さん、野々村 成望さん、榊原 乙珠さん、中村 文亮さんからお話を伺います。

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