2022年5月25日活動報告
「ブラトガシ in 岐阜町」― まち歩きを開催しました(2022年5月22日)
澄み渡る青空に恵まれた5月22日、岐阜市内においてセンター主催の研修会を開催し、会員21名が参加しました。今回は、NHK「ブラタモリ」で案内役を務めた地理学者であり、まち歩きの達人でもある富樫幸一理事長(岐阜大学地域科学部特任教授)をガイドに迎え、「ブラトガシ」と題して岐阜町(金華山の麓に広がる岐阜城の城下町、現在の金華・京町地区周辺)を歩きました。
はじめに「みんなの森 ぎふメディアコスモス」で、岐阜市の市街地活性化基本計画や、2000年以降の行政と住民のまちづくりの動き、岐阜町の成り立ちについてのレクチャーを受けました。
その後、移転1周年を迎えた岐阜市役所新庁舎17階の展望台から市街地を一望し、まちの地形や発展の経緯について理解を深めました。

続いて御鮨街道を経由して川原町へ向かい、奉行所跡や尾張藩の堀跡、築120年の古民家を活用したカフェや町家をリノベーションした店舗などを見学。富樫理事長の案内のもと、まちの歴史や景観形成の背景について学びました。


川原町では、まちづくり協定や無電柱化事業、高齢化が進む地域の現状について説明を受け、あわせて地域の活性化に取り組むNPOの活動を紹介いただきました。特に、金華・京町地区で老舗店舗の後継者らが中心となって設立した「株式会社岐阜まち家守」による空き家・町家再生の取組や、伊奈波神社参道で旧写真館を改修し、4月にオープンした「岐阜麦酒醸造」の見学も行いました。
昼食は、川原町の「食堂こより」で、この日のために用意された「ブラトガシ」特別メニューを堪能しました。

参加者は20代から80代までと幅広く、学びと交流を深める有意義な一日となりました。

センター事務局の近くに水路があることも発見。金華山からの伏流水とのこと。歩きだからこそ気付くことがたくさんありました。この報告は自治研ぎふ第132号(2022年6月15日発行)に掲載しています。